<< August 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 代官山店 営業時間の変更 | main | ミラノ・MIDO(ミド)展速報5! >>
ミラノ・MIDO(ミド)展速報4!

2011 MIDO展の報告、今日は眼鏡の話からちょっと離れてみます。

 いつも海外出張で海外に出向くと展示会に行く以外に、小さな工房を回ったり、以前から親しいショップオーナー訪ねて情報交換を行ったり、話題の店や新しいショップのリサーチをしたり、ついでに色んな国や街を訪ね廻る事が多いです。

 今回もイタリア・ミラノでの展示会以外にオーストリアのウィーン、パリ、そしてベルギーの街を2つ訪れました。今日はその様な出張道中の印象的な町並みをご紹介します。

 まずは最初に訪ねたウィーン。ウィーンはグローブスペックスのロゴがデザインされた街でもあり、創業時から扱っているハートマンのバッファロー・ホーン製品が生み出される町、そして年1度行うミュールバウアーの帽子トランクショーのデザイナー、クラウスの居る町です。なのでグローブスペックスにとって、とても縁が深い町なのです。ウィーンも多くの欧州の町と同じく中心に大聖堂があり、その佇まいは中世にタイムスリップした様な気分になります。教会脇に集まっている馬車も良い雰囲気です。

ウィーンの大聖堂ステファンスドーム

ウィーンは今でもアーティストや職人が多くいる町であり、フランスとドイツに挟まれている地理的環境もあり、その両方の影響を受けながら風格と品のある独自の文化を創り上げているそうです。今回も買い付けたハートマンのホーン眼鏡にもそのウィーンの伝統文化を強く感じます。とても良かったのでお楽しみに。6月頃の入荷予定です。


 ミラノも町の真ん中に世界最大のゴシック建築の聖堂があり、この聖堂を見るとまた今年もミラノに来た!と言う気持ちになります。あまりに大きな教会なので全く穴場の様な存在ではありませんが、ヨーロッパの各町には「ここにまた来た!」と強く思い起こさせられる印象的な建物が各町にあります。

ミラノのドゥオモ


 パリでは新しく登場した話題の店を幾つか訪ね、ちょうどファッションのショーを行っていたミュールバウアーのクラウスと、毎年9月に行う帽子のトランクショーの打ち合わせをしました。ショーでは今期人気だったクラッシュド・フェルト(ヤレ感を出したシワ加工を施したフェルト)のハットのバリエーションが増えていて、毛足の長いフェルトや色の選択肢も多くなっていました。また巻物とセットになっているニット帽も新鮮でした。カタログのスキャンなので粗い写真ですがこんな感じです。9月半ばの日曜日に行う予定ですが、詳細を決定したらこのブログでもご紹介します。お楽しみに!

ファッションの展示会プルミエールクラスとその側のルーブル美術館

 パリでは変わった店も訪ねました。全てオートクチュールでフレームを販売しているお店。素材をプラスチック、ホーンなどから選ぶ事が出来るのですが、なんと鼈甲のメガネも売られていました。今回ベルギーにもその様な店がある事を知りました。ヨーロッパの中にも数件この様な店がある様で、かのコルビジェはこの店で鼈甲を使って、あの象徴的な丸メガネを誂えていたそうです。その一つを見せて貰いました。確かにコルビジェの掛けていたデザインで、すごく洒落ていて風格がありました。

上、パリの老舗Meyrowitz  下、鼈甲を扱うMaison Bonnet


 パリからベルギーにも行ったのですが、ベルギー国境はパリから1時間足らずで行けるので、パリ北駅から電車で向かいました。リールと言う国境の町まで電車で行き、そこから車で迎えにきて貰ってベルギー側のコルトレイクと言う小さな町へ。この町には懇意にしているミシェル・エノウのお店とアトリエがあります。初めて来ましたが、ブリュッセルやアントワープとも違う雰囲気の小さな町で、人口も少ないそうですが、歴史的な建物や美術館が多い美しい町です。ミシェル・エノウのコレクションはファッションや流行を意識したものではなく、独特なアート的感覚に根ざしています。デザイナーのマーク氏は幾何学的なハンドペイントのグラフィックを専門とするアーティストで、メガネのデザインも幾何学的に美しいバランスを感じます。訪ねた際にもデッサン中の、大型のキャンバスがアトリエに立て掛けてありました。ベルギーには独特なデザインの感覚がある様で、ミシェル・エノウのデザインにも強く表れています。写真はミシェル・エノウのお店です。モダンなデザインと歴史を感じさせる部材が入り混じっている感じですが、床や建物は150年以上経っているそうです。ヨーロッパでは古くからあるものをうまく生かした店を良く見掛けますが、日本ではなかなか出来ない事なので羨ましい限りです。眼鏡のデザインだけを見ていても魅力的なミシェル・エノウですが、町や店を訪ねてみると、眼鏡のデザイン観もより理解出来ました。

パリ北駅

ミシェル・エノウ店内

 この後にブリュッセルにも少し立ち寄ってから日本に帰ってきたのですが、もう20年ほども毎年ヨーロッパに通っていても、新しい町を訪ねるとまた新しい発見があったり、更に新しい創造が新しい世代から生み出されたり、無限に感動が続いて行く気がします。今回の新しい発見や感動も随時、このブログと店頭でご紹介して行きますので、どうぞ楽しみにしていて下さい!