GERNOT LINDNERブランドについて
1992年にルノアを立ち上けたデサイナーのゲルノット・リンドナー氏。ブラントのスタートから、その洗練されたエレガントなデサインが瞬く間に世界中で話題となり、以来アイウェアのクラシックデザインをずっと牽引し続けてきたブランドです。ルノアの顧客には著名人も多く、アップルコンピューターのスティーブ・ジョブス、俳優のブルース・ウィリス、メグ・ライアン、ジョニー・デップ、マドンナ、エルトン・ジョン他、多数の著名人が名を連ねます。
2010年を過ぎた頃からにゲルノット氏はデザインから身を引き始め、引退するのかと思われていました。しかし氏のデザインと眼鏡作りに対する情熱の火は消えること無く、この数年間ゲルノット氏は長年一緒に眼鏡作りに取り組んできた技術者のヘルムート・ミッテルバウアー氏と、そしてヘルムート氏の息子達とも共に研究を重ね、この度スターリングシルバーのコレクションを実現させました。ゲルノット氏は故郷であるオーストリア・チロルの山岳地域にデザインのアトリエを構え、ドイツバイエルン地方に工場を持つヘルムート氏が製造を受け持っています。
劣化が少なく金属アレルギーにも対応しやすい925スターリングシルバーは、その高い機能性や優位性のみならず、 美しい色味と光沢が魅力です。しかし今までシルバーは柔らか過ぎて、眼鏡を製造する上で不可欠となる十分な剛性とバネ性を持たせることか困難であったため、幾つものブランドがチャレンジしつつも品質の良い眼鏡を作る事が困難でした。ゲルノット氏とヘルムート氏は3年の歳月を掛けて研究と実験を重ね、スターリングシルバーの質感は損ねずに眼鏡に必要なバネ性と剛性を実現することに成功し、Gernot Lindner のコレクションは完成しました。付属するウッドのケースもやはりドイツの工房で丹念に作られています。渾身の新コレクションとして敢えて自分の名前を冠したブランド名にしたのです。
ゲルノット氏は14歳の頃からアンティークの眼鏡を収集し始め、イタリアや日本で眼鏡の博物館に対して、氏のコレクションからかなりの数のアンティークの眼鏡を寄贈したほどでした。その膨大なアンティーク眼鏡が持つ、美しいディテールの知識が自身のコレクションにもふんだんに生かされています。また氏がデザインを行う際に最も注意を払っていることは、全体のプロポーションの在り方とバランスです。 私、岡田が35年間のキャリアの中で日本と海外のあらゆる眼鏡を見てきましたが、このGernot Lindnerのコレクションはプロポーションの在り方とバランス、そして豊富なアンティーク眼鏡の知識に基づくディテールの作り込みが素晴らしいと感じています。
今まで普通の眼鏡に対して高級品と言うとべっ甲、金無垢などがありますが、それらは数十万円から100万円を超えるものまで存在します。Gernot Lindnerのスターリングシルバーのコレクションは10万円を切る価格で販売されるため、「最も高級で上品な普通の眼鏡」とも言えるかも知れません。ゲルノット氏のデザインを、他の中間業者や部品業者を一切入れずに全てヘルムート氏のMIBA GmbHの工場にて一括生産したことによって、効果的なコストダウンが出来た結果なのです。
ゲルノット・リンドナー氏はGernot Lindnerと言う眼鏡史に残る美しいコレクションを生み、また全く新しいメガネのジャンルを創造しました。
そして今季新たにリリースされた新作はこちらです。
【NEW MODEL】
150シリーズ・200シリーズ・300シリーズには、コレクション発表後要望の多かった小振りなモデルが新型として6型登場です。
GL157 SN
GL208 GP
GL305 SNS
300シリーズのGL303・GL304・GL305には、新たにウインザータイプが加わりました。
GL303 SN
500シリーズのコンビネーションフレームに使用されるアセテートには新色が3色加わりました。
GL507 col.42
GL507 col.19
GL507 col.43
バラエティに富んだ新作は店頭にてお試しいただけます。自分にあった1本を見つけにいらっしゃいませんか。スタッフもお手伝いいたします。