こんにちは。京都店の坂本です。
今日は2月にイタリアで行われた展示"MIDO"での買い付けの様子や
GERNOT LINDNERの工場を見学させていただいた模様をお伝えしたいと思います。
1日目の午前中はホテル周辺の街並みを散策しました。
街には路面電車が走っており、古い建物も多くヨーロッパ初の僕にとっては映画のセットの中にいるような感覚でした。
私たちが宿泊していたホテルカヴォール(こちらも歴史のあるホテルのようで、部屋の作りも全体的におしゃれで可愛い雰囲気でした)から歩いて約15分ほどのスフォルツェスコ城まで散歩しました。
午後は4人で食事を取った後、Anne et Valentinのミーティングに参加しました。
明日から始まるMIDOに先駆けて、世界各国の代理店の皆さんと、23SS新作の発表や昨年度の売り上げ実績等の発表を聞きました。
新コンセプト、新モデルともAnne et Valentinらしいデザインや色とりどりのカラーリングのものばかりでした。
夜はLa LOOPのデザイナーのエリザベスさんとお食事。
会話に花が咲きます。
2日目からいよいよ展示会MIDOのスタート。
ホテルの最寄駅から30分ほど乗り継いだところの、さまざまな催事をする大きなホールが会場です。
到着すると多くのメガネ関係者で大変賑わっていました。
まずは弊社が日本の総代理店を務めるLesca Lunetierから紹介します。
出迎えてくれたのはブランド創設者のジョエルさん。
近年、人気のシリーズUpcyclyingから新型が1型、レギュラーのシリーズから2型登場しました。
ジョエルさん自身が、実際に眼鏡を掛けて紹介してくれる様子に熱意やデザインに対するこだわりを感じることができました。
次に訪れたのはベルギーのブランドHENAUです。
直線的なラインと独創的なデザインが魅力的なブランドです。
ヨーロッパのトレンド的には大きいフレームが人気のようで、新作を含めオーバーサイズのフレームが多くなっているように感じました。
TARIAN
こちらもヨーロッパのブランドで、ブロウラインに特徴的なデザインが多いブランドです。
写真のフレームはデザイナーのジェレミータリアンさんが日本を訪れた際、インスピレーションを受けてデザインされたそうです。
モデル名は"SADOGASHIMA"。メタリックかつマットなカラー展開がポップ過ぎず、意外とどんな装いでも合わせやすいようなフレームです。
HAPTER
こちらはイタリアのブランド。
第一次世界大戦時代のミリタリーゴーグルからインスパイアされ誕生したブランドです。柔軟性と強度に富む医療用サージカル・ステンレスを基本材にし、快適な柔軟性と工学的安定性を両立させています。
京都店では扱いがないので、細かいディティールまでまじまじと見たのは初めてでした。
シートメタルとその上に覆う生地のバランスや質感がどのブランドにもない唯一なものでした。
ブランドブースもその世界観が存分に表現された作りとなっていてこだわりの大きさがうかがえます。
さて、MIDOの会場を後にし、地下鉄に乗って30分ほどの地域にあるショールームで行われていた別の展示会にも参加しました。
こちらでは昨年から取り扱いを始めたlazare studioをはじめ8つのブランドが参加していました。
初日にディナーを共にしたLaLOOPもこちらの会場で新作の発表をされていました。
イタリアンレザーやシルバーのシリーズ等たくさん新作がありました。
春の新作受注会で紹介できるのが楽しみです!
こちらの会場は内装が異なる部屋に各ブランドが出展する形で、元々のショールーム自体もセンスの良い内装、インテリアに囲まれているのですがそれに加え、各ブランドのエッセンスが入り、より細やかな世界観が表現されていました。
オープンスペースで食事や談笑するデザイナー、関係者も多く、MIDO のような大規模な展示会とは 全く違うリラックスした空気が流れる心地よい空間でした。
この日の夜はドイツのLunorの方々とお食事に行きました。
MIDO2日目
ポルトガル出身のペドロさんが手がけるブランドVAVAからスタート。
シンプルですが独創的なデザインや、カラーバリエーションの豊富さ、一見難しそうに見えるがかけると馴染むといった特徴があります。
今までグローブスペックスでは渋谷店のみのお取り扱いでしたが、新作を紹介いただいている間に京都店のお客様にもご紹介できれば面白いのではないかと岡田と話し、春から京都でも取り扱いを始めることにしました。
まだ到着していませんが、京都店のお客様に紹介できるのが待ち遠しいです。
商品届き次第、改めて告知させていただきます!
夜はLesca Lunetierのジョエルさんとディナーに行きました。
ミラノの中でも有名なレストランだそうでお肉料理がとてもおいしかったです。
ジョエルさんのオーダーの仕方が大胆で、写真のTボーンステーキを2つと付け合わせのポテト大盛りが運ばれてきました。
ジョエルさんはお人柄がよく大変明るい方で、表情豊かな人でした。
この日のディナーも大変楽しいひと時を過ごすことができました。
MIDO3日目
はやくもMIDO最終日です。
3日目はイギリスを代表するブランドの一つCUTYLER AND GROSSからスタート。
映画"キングスマン"で登場したフレームで有名ですが、他の新作のどれもボリュームがあり無骨でかっこいい印象です。
今日も別会場に赴きました。
初日にも紹介していただいた新ブランドのオーダーです。
こちらももうすぐで紹介できると思います。最初は渋谷店のみのお取り扱いです。
lazare studioもこの日にオーダーしました。
デザイナーのアレキサンドルさんは、クラシックなデザインソースに現代の技術を融合したものづくりを
コンセプトにしており、蝶番やネジに至るまで細かいデザインに拘っています。また輸送時に使う眼鏡を入れる袋に
プラスティックを使わないという、環境に配慮した取組も行っているブランドです。
新作もセルを中心にオーダーしてきました。こちらもご期待ください!
5日目はイタリアからドイツへの移動日です。
ミラノ マルペンサ空港からドイツ ミュンヘン空港まで飛行機
ミュンヘンからGERNOT LINDNERの工場があるパッサウまでは電車で移動です。
到着したのは19時前。移動で丸一日かかりました。そこからゲルノットさんとディナーです。
パッサウは街並みがとても綺麗で、カラフルな建物や綺麗な教会が多く立ち並んでいました。
フルーティーな香りのホワイトビアーとドイツ料理の定番豚肉料理。
スネ肉の焼き料理で調べてみるとシュバインハクセというみたいです。
脇にはポテトとパンそれぞれを丸めたもの。野球のボールくらいあり、料理全体のボリュームに終始驚きっぱなしでした。
ドイツ2日目
この日はミーティングと工場見学です。
ドナウ川の辺りのホテルから車で約20分。山の上にある工場まで移動しました。
今季の新型は2シリーズあります。
ダブルブリッジのタイプとインナーリムのタイプです。
ダブルブリッジは4型。パントゥやオクタゴンの玉型に、若干下目についた2つのブリッジが特徴的なシリーズです。
2つのブリッジは厚みが異なり、細やかなこだわりが見られます。
インナーリムのシリーズは既存の150番台のモデルにプラスティックのリムをはめ込むシリーズで、
リム自体の色も何色か選ぶことができます。(サンプルでは4色とそれぞれ光沢あるタイプとマットのもの)
フレームをお持ちの方はカスタムして楽しむこともできますね。
他のブランドにはないバランスのコンビネーションのタイプで、こちらも早く紹介できればと思います!
最後に、GERNOT LINDNERを製造している工場の見学へ。
ミーティングしていた建物の横に工場があります。
メガネ製作に関わるそれぞれの工程ごとに機械、あるいは手作業ですすめていきます。
この日は10名ほど働いており、みなさん家族や親戚といった近いご関係で成り立っています。
MIDOや別会場の展示会、ドイツの工場見学を通し、デザイナーやブランドの方々と直接話すことのできる機会が大変多く
そのどれもが熱意やこだわりにあふれるものばかりでした。
これまで店頭に立ってお客様にブランドの魅力やフレームのこだわり等をお伝えしてきましたが、まだまだ伝えきれていない部分があるなと痛感しました。
今回学んだ多くを店頭でお客様に最大限伝えられればと思います。
以上、MIDOのレポートでした。
ありがとうございました。