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眼鏡について意外と知られていない事〜調整編〜
眼鏡について意外と知られていないこと。

今回は調整編です。

前回の鼻パッド同様、眼鏡やサングラスを快適にお使い頂く為の、重要なポイントにあげられるのが”調整”です。

●眼鏡を掛けると傾いてしまう。
●ずるずると下がってしまう。
●耳の後ろがあたって痛い。
●眼鏡がきつくて跡が残ってしまう。

などなど、これらのほとんどは調整(フィッティング)で解消する事が可能です。
店頭に並んでいる商品を掛けた際、ゆるさやきつさなどを感じた場合も、調整を行い、お顔に合わせますので、実際は快適にお使い頂く事ができます。

では、実際どのように調整を行うかをご説明いたします。

基本的に、幅の開閉や傾きはフロント(レンズの入った正面)の智と呼ばれる、端の部分で行います。左右の智部分の開閉具合や傾き具合(上下)に違いをつける事により、レンズと瞳までの距離や傾きを均等に合わせる事ができます。
また、テンプル(つるの部分)の耳の掛かり具合を調整し、前に出るなどのゆるさを解消します。
メタルフレームなどの場合、さらに鼻当て部分の調整を行い、鼻にしっかり掛かるように調整します。
プラスチックフレームの鼻当てに関してはこちらをご参考下さい→眼鏡について意外と知られていないこと〜鼻パッド編〜

人それぞれ、顔の形や左右の耳の高さなどは違います。
ひとりひとりの顔にあった調整をする事により、快適な掛け具合や見え方を提供する事が可能です。
また、幅がきつい方が下がらない(ずれない)と思われている方いらっしゃいますが、幅がきつい場合、反対に前へ押し出されて下がりやすくなる場合もあります。お顔にあった丁度良い幅がずれにくい状態でもあります。

度付き眼鏡の場合は、掛け方によって見え具合に影響することがありますので、掛け心地以上に調整は重要になります。

調整した直後は快適にお使い頂いていても、しばらく使っていくうちに、掛け具合が変わって来ることもあります。その場合は、再調整も行いますのでお気軽にご来店下さい。

調整でお困りの際は、スタッフまでご相談下さい。
眼鏡について意外と知られていない事〜鼻パッド編〜
プラスチックの眼鏡やサングラスを掛けたとき、
次のことが気になって、掛けるのをやめてしまった事はありませんか?

●レンズにまつげが触れる
●フレームがほほに当たる
●鼻の所がずり下がって掛からない

特に海外ブランドのフレームを掛けたときに感じられることが多いと思います。

これらほとんどの原因は鼻あての部分にあります。

元々、欧米人とアジア人では顔の作りや骨格が違います。そのため、欧米人向けに作られたフレームは鼻あてのところが小さく、アジア人が掛けたとき、鼻のところが掛からないのは当然と言えば当然です。
また、逆のことも言えて、国内ブランンドのフレームのほとんどは、鼻あてに大きなものが付いています。当然、欧米人の方が掛けると、反対に鼻のところが飛び出した様になってしまいます。

グローブスペックスでは、この様にお困りの方向けに、鼻あてのカスタマイズを行っております。

お客様の鼻に合った鼻あてを取り付けることが可能です。


度付き眼鏡の場合、鼻あてによってレンズと瞳の距離や位置を適正に合わせることもできるため、快適な見え方を提供する事も可能になります。


鼻あては、数種類の中からお客様にあった物をお選びいたします。

鼻あてカスタマイズ前
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鼻あてカスタマイズ後

一部材質によっては、お取り付け出来ない場合もありますが、ほとんどの場合取り付ける事が出来ますので、ご希望の方は、是非スタッフまでご相談下さい。

「遠視と老眼は同じ?」
今日は店頭でよく頂く質問を、皆様にお伝えいたします。
メガネから少しだけ離れて、目のお話をいたします。


「遠視と老眼は同じ?」

遠視と老眼は違うものです。どちらも「近くが見えづらい」という症状は同じですが、見えづらくなるメカニズムが違うからです。
遠視は「屈折異常」、老眼は「調節力の低下」によるものです。
今回はそれについて、少し詳しくご紹介いたします。


◯遠視のしくみ
まず、ものが見える仕組みを簡単にご紹介します。
目から入ってきた光が角膜と水晶体を通って屈折され、眼球の奥にある網膜でピントが合うと、ものがぼやけずクリアに見える状態になります。

下の絵は目の構造を簡単にしたものですが、赤線が遠視の人の状態です。
眼球を通った光が、網膜よりも後方でピントが合うような状態になるため、実際はピントが合わずにぼやけてしまいます。

    

これでは遠視の人は遠くを見るときもぼやけるということになりますが、多くの遠視の人が「遠くはぼやけずに、はっきりと見えている」と感じるのはなぜでしょうか。

それは、多くの遠視の人の場合、無意識のうちに自分の調節力(ピントを合わせる力)によって遠視の度数をカバー出来てしまうため、遠くはぼやけていないように感じているのです。
しかし! 人が近くにあるものや文字を見ようとする際には、目はピントを絞って近くに焦点を合わせます。この時に調節力を使うことになります。遠視の人は普段から常に使っている調節力を、近くを見る時にはもっと使わないといけなくなりますので、近くを長時間見るときに眼精疲労を感じたり、見えづらく感じてしまいます。
二重苦ですね。。。


◯老眼のしくみ
さて次は老眼ですが、これは誰もがだんだんとなっていくものです。
年齢を重ねていくにつれ、水晶体が硬くなり調節力(ピントを合わせる力)が低下します。これにより、頑張らないと近くのものが見えなかったり、ぼやけたりします。
初期のうちは暗いところでモノが見えづらくなったり、手元の文字を見る時に、遠ざけないと見えづらく感じるようになります。しかしこれを過ぎますと、読書や手元での作業が困難になってきます。




・・・というように、遠視と老眼は全く違うものです。しかし、どちらもメガネを掛けることによって、とても楽に生活して頂けるようになります。
他にも気になる事がありましたらご相談下さい。
もちろんメガネ選びもご相談下さいね。